Ruby開発及びコミュニティー

安定版保守

ユーザーがより安心してRubyを使えるようにCRubyの安定版についてRubyアソシエーションが保守業務を行っています。 保守業務は適切な技術を持つ組織もしくは個人に対して業務を委託し実施しています。業務委託先の選定は年に一度公募を行い決定いたします。

「CRubyでは、何人もの開発者が、毎日、多数の変更を加えていっています。時にはコンパイルが通らなくなったりもしますし、しばらく前の変更が取り消されたりもします。開発版にはこのような不安定さがあるため、定期的に、安定版と呼ばれるバージョンを切り出して、一般ユーザー向けにリリースを行っています。ただ、安定版とは言っても、やはりリリース後にバグや脆弱性が発覚することはありますので、そうした問題に対する対応は必要となります。こうした問題を適宜修正し、必要に応じてリリースを行う作業を継続的に行っています」

中村宇作さん
- 2016年度 Ruby安定版保守業務委託先 -

開発助成金

Rubyアソシエーションは、Ruby処理系、ライブラリ及びフレームワーク等に関連した下記のテーマについて開発プロジェクトを募集し、助成金を交付しています。

開発助成が始まった2011年以降、多くのプロジェクトが本助成金の支援を受けて開発を行ってきました。

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開発サーバー支援

主にCRubyの開発に使われる開発コミュニティーのサーバー費用を支援しています。開発に使用するサーバー資金を提供し、効率的な環境下で開発できるよう支援しています。

「Ruby アソシエーションの支援により、開発コミュニティーが個別に協力企業に呼びかけてサーバー等、開発リソースを調達する必要がなくなりました。結果として、継続的に開発のためのサーバーリソースを確保することができ、CRuby 開発者が Ruby をより使いやすく、高機能にするための開発にリソースを集中することができます。   また、支援事業により、FreeBSD や様々な種類とバージョンの Linux でテストを実行する環境を整備することで、Ruby の不具合の早い検知を行い、安定した品質を持って毎年新しいバージョンのリリースを行うことが可能となっています」

Hiroshi Shibataさん
- CRuby開発者 -

コミュニティー支援

Rubyの開発に関わる活動やユーザの交流支援など、Rubyのコミュニティーを支援します。