graphic01

Ruby技術者認定試験活用事例

株式会社ウィルド様のケース

Ruby技術者認定試験はどのような方が受験しているのか気になったことはありませんか?今回、Rubyアソシエーションが株式会社ウィルド様にインタビューを実施いたしましたのでご覧ください。

ウィルドロゴ
仕事と生活の調和(ワークライフバランス)に取り組むウィルド

全社をあげて先駆的な仕事と生活の調和(ワークライフバランス)向上に取り組んでいるウィルド。同社で働く社員の多くは子を持つ親です。自身も4児の父親である代表取締役の大越氏はRubyを使うようになりワークライフバランスが取れた働き方ができるようになったと説明します。

「ワークライフバランスに取り組むことにより、プロダクトの品質や仕事の生産性を低下させては意味がない。社員のスキルセットを統一することで開発ノウハウの蓄積や若手の教育を効率化しようと考えた、そこでRubyに着目しRubyでの開発を社内に浸透させた」(大越氏)

大越氏
Ruby Business Users Conferenceでワークライフバランスについて講演する大越氏

「ワークライフバランスを達成するためにウィルドが目指すべき開発姿勢のノウハウがRubyにはぎっしりとつまっています」と説明し、以下の3つの要素をあげる大越氏。

  • 1. Rubyのようにコードを短縮して読みやすいコードを書きたくなる風土を作る
  • 2. Railsのように規約を守る風土を作る
  • 3. Gemパッケージのようにナレッジを徹底的にライブラリやwikiに残す風土作り
ウィルドイメージ写真
週1回勤務時間中に行われる30分間おやつタイムでは会社のメンバーが参加し自由なコミュニケーションを取る。
Ruby特有の問題とは

ウィルドの社員には前職でCやJava、PHPなど他のメジャーな言語を経験している実務経験者が多数ですが、 Ruby特有の書き方や、メタプログラミングが多様されることが慣れを遅らせる大きな原因となっていました。そこで新入社員にはRuby技術者認定試験の学習を推奨しています。また今では社内のベテラン有志による勉強会の開催など自発的な学習が継続的に行われています。

あなたのRuby歴を教えてください

現場で働くウィルドのプログラマ様にQ&Aスタイルでお話を伺いました。

ウィルドイメージ写真

高田氏
2007年頃に同僚に勧められ触り始めました。その頃は業務で触ることがほどんどなかったので自分用の業務ツールや、社内サービスを作る際に使うようにして、徐々に触る時間を増やしてきました。ここ3年はほぼRuby一色です。

猿山氏
2015年よりRubyプログラミングを学習し始めました。前職ではJava、PHPがメインでしたがウィルドに入社したらRubyの案件ばかりでした。

試験の学習はどのように行いましたか?

高田氏
基本的には市販の参考書です。私の受験した時はRuby1.8用の参考書しかなったので、るびまのバージョンアップ関連の記事を読み漁りました。

猿山氏
 参考書を中心に学習を行いました。社内のRuby試験経験者が残してくれた模擬問題も使いました。  スコープ等、参考書だけではよくわからない為、実際にRuby環境を作って確認を行ってみたりもしました。

おおよその受験準備期間を教えてください

高田氏
非常に忙しい業務の片手間だったので3ヶ月くらいかかりました。

猿山氏
1ヶ月。会社からの要望もあり入社してすぐRuby技術者認定試験を受けました。

試験で得た知識が実際に役立っていると感じることはありますか?

高田氏
試験勉強でブロック、Proc、スコープについての理解が深まりました。特にブロックは理解がより深まって、以前より短いコードを書けるようになった気がします。またRuby未経験者が詰まるポイントがわかるようになり、業務でのコードレビューでも、初心者が詰まる所をわかりやすく指摘できるようになりました。

猿山氏
Rubyらしい簡素なコードで書けないかを意識するようになりました。

どのような人にRuby技術者認定試験を受けて欲しいと思いますか?

高田氏
WEBに興味がありRubyで仕事をしたいと思っている中途の方や学生はぜひ受けて欲しいと思います。積極的に自ら学んで行く人と一緒に働きたいので。そのような観点から試験を評価すると既に学び始めているという一定のアピールになると思います。もちろん自分で小さなRubyのコードを書いてみるのが良いと思いますが、その取っ掛かりとしてRuby技術者認定試験の勉強をするのもいいと思います。

お忙しい所お時間を作っていただきありがとうございました。

Rubyを開発を言語の中心に据えてワークライフバランスに取り組むウィルドでしたが、社内で自発的な勉強会(大越社長自らが講師となる数学の勉強会もあるそうです) が開催されるなど、フラットな立場でコミュニケーションができるオープンソースコミュニティー文化のような雰囲気が醸成されています。

ウィルドイメージ写真

[企業情報]
株式会社ウィルド
〒110-0016 東京都台東区台東3-12-5 クラシックビル7F
代表取締役 大越 賢治