Rubyとmrubyを活用したプログラミング教育アイディアソン開催報告

2017年10月3日島根県松江市でプログラミング教育をテーマにしたアイディアソンを開催しました。

今回のテーマは「大学の一般教養課程におけるプログラミング教育」をRubyを使って企画するというもの。 参加者は個人から大学、行政関係者等々、多くの方に参加していただきプログラミング教育に対する関心の高さを実感しました。   

以下の2つをテーマに発表を行うことを決めて早速イベント開始。
テーマ 「高等教育における、プログラミング教育を再デザインする」
ゴール 「プログラミング教育の新たな指針を打ち出す」

まずは、司会者より挨拶。
大学時代の一般教養課程ではHTMLとCSSの次には、Visual Basicのコースが提供されていたそうだ。
「今振り返ってみると、HTMLとCSSの学習を活用できそうなRubyを使ったWebアプリのほうがよかったのでは」
と大学時代の一般教養課程でのプログラミング教育の内容に疑問を抱いていたのが本アイディアソンのきっかけになっと説明。

次にインプットセミナー。
京都女子大学、丸野先生とビデオ会議で接続し同校でのRubyプログラミング授業についてプレゼンテーションを行っていただく。京都女子大学では、Rubyを使ったプログラミング教育を実施しており、なぜRubyを使って、どのような教育を行っているのかを参加者で共有。

チームに分かれて自己紹介。
チーム3人の共通点を探すというアイスブレーク。うまい棒好きが3人の共通点のチーム。

未来の人材を育成する教育ということで、まずは 2020年代のIT技術を予想しそれを活用し新たな価値を作っていける人材像を議論。

アイディアソンのツールに使えるマンダラートを使って、プログラミング教育に関連する概念を考えて、思考の幅を広げていく。

最後にグループ毎に最初に決めたテーマである「プログラミング教育を再デザインする」の内容で発表を行ってもらう。

  • 学習者が熱中できる状態を作り出す為の方法論
  • プログラミングをツールとした問題解決の為の考え方
  • Rubyをどのように活用するか
  • 探求心を養う為のプログラミング教育 などなど各グループ、それぞれ違う視点での発表となった。

プレゼンで最優秀賞だったチーム。
大学の先生、高校の職員、ボランティアでプログラミング教育を実施している方という、皆教育関係者というグループの発表はさすがに的を射たものでした。 成果発表ですべてのチームに共通していたのは、プログラミングを課題、問題の解決をするためのツールとして使うということでした。
特に一般教養におけるプログラミング学習の場合は、コンピューティングそのものを深く学ぼうというよりむしろ、

Rubyはエレガントな文法で初心者にわかりやすいプログラミング言語であるというのみならず、Ruby on Rails、SinatraなどによるWeb開発、またmrubyによる電子工作などなど、 学生が自分自身で感じた課題を解決するために必要なツールとして利用できるプログラミング言語の1つです。今回のイベントをきっかけにRubyが教育分野でもより普及していくことを期待します。