はじめに

Rubyとは（一般・マネージャ向け）

Rubyは、Rubyアソシエーションの理事長であるまつもとゆきひろが1993年から開発しているオープンソースのプログラミング言語です。1995年の公開以来、その簡潔な記述を可能にする文法と手軽さによって、世界中の先進的なプログラマからの高い人気を集めており、日々新しい機能が世界中で開発されています。

Rubyの人気に一層拍車をかけているのは、Ruby on RailsというWebアプリケーションフレームワークの存在です。DRY（Don’t Repeat Yourself）とCoC（Convention over Configuration）というRuby on Railsの思想に従って、簡潔なコードが保たれるようアプリケーションを設計・実装すること、また、Ruby on Railsで利用できる豊富なプラグインを活用することによって、Webアプリケーションの効率的な開発、変更や修正への柔軟な対応、保守性の向上を実現します。特に、早いサービスインが求められているシステムや細かいカスタマイズが求められているシステムの開発に適したフレームワークです。近年では月間数億PVのWebサイトにもRuby on Railsが使われ、確固たる実績を築いています。

Rubyは2011年3月にJIS規格（JIS X 3017）として制定され、2012年4月には国際規格ISO/IEC 30170として承認されました。国際規格になったことにより、Ruby言語の安定性や信頼性が増し、エンタープライズ分野など幅広い分野に普及して行くことが期待されています。

Rubyとは（技術者向け）

Rubyは、Rubyアソシエーションの理事長であるまつもとゆきひろが1993年から開発しているオブジェクト指向スクリプト言語です。整数や文字列なども含めデータはすべてがオブジェクトであり、純粋なオブジェクト指向プログラミングを実現しています。オブジェクト指向言語としての特徴である、クラス、メソッド呼び出しの他、ガベージコレクション、強力な正規表現処理、マルチスレッド、例外処理、イテレータ・クロージャ、Mix-in、演算子オーバーロードなどの機能があります。またオブジェクト指向の動的型付言語のインタプリタ言語であり、グル―言語としての使い方も可能です。Rubyは、1995年にオープンソースとして公開され、そのシンプルで洗練された文法と手軽さによって、世界中の先進的なプログラマからの高い人気を集めており、日々新しい機能が世界中で開発されています。

また近年、WebアプリケーションフレームワークであるRuby on Railsの流行に伴い、Webアプリケーションの分野で特に広く利用されるようになっています。