Rubyコミュニティの「新人賞」Ruby Prize 2015
Copyright©Ruby Association.
Rubyprize2015受賞者インタビュー、2015 Prize Winner Interview
  • 西田 直樹/Naoki Nishida
  • Benoit Daloze
  • 高尾 宏治/Koji Takao

新しい表現方法を知るのはとても楽しい、プログラミングの楽しさを教えたい

まつもと プログラミング教育というのはいろいろ議論のある領域じゃないですか。高尾さんがスモウルビーというソフトをつくったり、少年団の活動をしたりという形でその領域に踏み込んでいった、というモチベーションの背景には何かあるんですか?

高尾氏 はい。自分自身、プログラミングがとても楽しいという思いがあるのと、Ruby、プログラミング言語を学んで、「あっ、こういう表現もできるんだ!?」という、新しい表現方法を知るということもとても楽しい、という経験をしているので、それをぜひいろいろな人にも伝えたいなと思っています。
その中で、自分の背中を見てほしいというとあれですけども、ぜひ自分の子供にもそういったプログラミングだったり、コンピューターというものに少しでも興味を持ってほしいなという思いがあります。
自分の子供にプログラミングの楽しさを教えたい、というところが自分にとっての大きなモチベーションになっていると思います。

まつもと なるほど。今、お子さんお幾つでしたっけ、上のお子さん。

高尾氏 今、小学校4年生になりますね。

まつもと 4年生。どうですか、「おもしろい」と感じてらっしゃいますかね?

高尾氏 いろいろ子供にプログラミングを教えていて、小学校3年生、4年生のときには、「○○ができる」というのを試してみて、自分でやってみてできたら、それで満足する、ということがわかってきました。
息子はほかの人に比べて何回も私と一緒にプログラミングのイベントに参加していますので、○○できる、というところで満足するのはほぼ終わっています。
小学校の高学年になっていくと、「○○したい」、そのための道具としてプログラミングがある、という形になるようで、「○○したい」を見つけるのが、息子にとって今一番難しいところなのかなと思いますね。

まつもと 次のハードルですね。今後楽しみですね。

高尾氏 はい。

まつもと 私の子供は一人もプログラミングに関心を持っていないので、残念ながら跡継ぎがいないんですが(笑)。

高尾氏 これからじゃないですか。

まつもと いや、ちょっと…うちの子大きいからな(笑)。

高尾氏 下のお子さんは。

まつもと 一番下は5年生だけど、全然理系っぽいことに関心がないので(笑)。
上の子はもう社会人とか大学生とかなので、それも自分の方向は決まってる感じだし、あとは高校生の息子か、でもな、ゲームばっかりで、自分でプログラムとかならないんだよな(笑)。