Rubyコミュニティの「新人賞」Ruby Prize 2015
Copyright©Ruby Association.
Rubyprize2015受賞者インタビュー、2015 Prize Winner Interview
  • 西田 直樹/Naoki Nishida
  • Benoit Daloze
  • 高尾 宏治/Koji Takao

今後進みたい分野

まつもと これから例えば研究室配属になったりとか、場合によってはその先、就職したり大学院に行ったりするかもしれませんけども、西田さんの今後の展望というか、思い、希望、どういうふうにしたいか、というようなものがありますか。

西田氏 それがないのが悩みでして(笑)。ないというか、ちょうど今、すごく迷っている時期で。
僕の専門が生物学なんですけども、実際生物系でいくつか行かせてもらっている研究室がありまして、そこに進むという道がまず一つあります。
また、生物学というと理学部生物学科みたいな、完全にバイオロジー、分子細胞生物学の世界というのが一般的なんですけど、僕の行っている生物学というのはそういうのではなくて、かなりバイオインフォマティクスであったり、コンピューターサイエンスに近い分野なんですね。
そこから見ると、やっぱりその関連の分野にもう一回移るというのもありだなと思っていて。
そうですね、それが当面の悩みですね。

まつもと なるほどね。なかなか悩ましいところですね。
バイオインフォだと、バイオ何とか、というツールが言語ごとにいっぱいあって、BioRubyもありますけれども、あの辺もすごく頑張っていらっしゃいますし、非常におもしろいですよね。
現時点だと、そのBioRubyとSciRubyなどのジョイントはまだできてないようですけど、これからそういうのが進むかもしれませんよね。

西田氏 そうですね。

まつもと そういうのに進む可能性もないわけではないという感じですよね(笑)。

西田氏 はい。実際、そうですね。
バイオインフォマティクスの集まりとかにもよく参加してるので。

まつもと わかりました。じゃあ、クマムシのゲノム解析に西田さんのコードが活躍する日も…(笑)。

西田氏 あるかもしれない。

まつもと ちょっと下世話かもしれないけど、今回Ruby Prizeで手にされた賞金の使い途については、どのようにお考えですか?(笑)。

西田氏 そうですね。何も決めないといつの間にかなくなってる、みたいになったら悲しいですね。

まつもと それはちょっともったいないですよね(笑)。

西田氏 そうですね。とりあえずマシンは欲しいなと思ってますね。

まつもと コンピューターをね。

西田氏 それがまず一番で、あと家にサーバーは1つ欲しいですね。サーバーというか、何かファイルのストアサーバーを。

まつもと ちょっといいマシンを。

西田氏 いや、ドロップボックスの無料枠が2.8ギガしかなくて。
とりあえず僕のアカウントがそうなんで、ちょっと何か新しいところを契約するか、あるいは自宅に置くか、あれはかなり火急の課題ですね。

まつもと 確かにそうですね。ドロップボックス、みんな重要ですよね。

西田氏 本当に。むしろ、皆さんがどうされてるかを聞いて回りたいくらいですね。

まつもと 僕はドロップボックスは結構容量とってますね。
課金もあるし、あとはサービスなどのたびにちまちまと容量を増やしたり、そういった形で結構増やしてます。あとは…そうね、やっぱりドロップボックスがいいかな。

西田氏 あとは…、旅行には行きたいと思ってますね。
今回のカンファレンスにインドから来られた方がいらっしゃって、話をしてると、インド来てよ、インド楽しいよ、というようなことをよく聞いたので。

まつもと そうですね。Rubyカンファレンスが3月にコチ(インド共和国ケララ州の中心都市)であります。

西田氏 あれは楽しそうですよね。

まつもと そうですね、海外。純粋な旅行も楽しいですし、カンファレンスとか行って、海外の友達をたくさんつくるのもすごくいいことだと思いますね。
どういうふうに使われてもいいんですけれども、ぜひ有意義に御活用ください(笑)。

西田氏 はい、ありがとうございます。