平成27年11月13日（金）収録

まつもとゆきひろRuby Prize実行委員長（以下「まつもと」） Ruby Prize最終ノミネーション、おめでとうございます。ノミネートされたことについてどのように感じていらっしゃいますか。

Benoit Daloze 氏（以下「Benoit氏」） 非常に感謝しており、とてもすばらしいと思っています。そして、とても驚きました。
喜びで飛び上がりました。コミュニティーのメンバーの方々に感謝を申し上げたいと思います。
この新しい形で再出発したRubySpecプロジェクトは、個人的なプロジェクトとして始まったんですね。
今までやっていたことを続けている、ということだけなんですが、それを評価していただき本当にうれしく思っています。

テストスイートを提供することへの興味

まつもと このインタビューをお読みになる方のために、簡単にご自身のプロジェクトについて説明していただけますか。

Benoit氏 私はRubySpecのメンテナンスをやっています。これはプログラミング言語Rubyのテストスイートですね。
Rubyの各バージョン（RubiniusやJRubyなど）や異なる言語での実装において、一連のテストやドキュメントを提供するプロジェクトです。

まつもと RubySpecのプロジェクトに関わるにあたって、何があなたのモチベーションになっていますか？

Benoit氏 数年前からRubySpecに関わっています。まずはJRuby向けのDatatimeライブラリーをメンテナンスすることから始めました。
その後は最新のCRubyの実装についても研究を行なっています。
それぞれの言語で実装されたRubyに対して、テストスイートを提供するということに私は非常に強い興味を持ったんです。