Rubyコミッタの開発環境充実

柴田氏あとはですね、Rubyコミッタの開発環境をもう少し充実させたいなと思っています。

まつもとRubyコミッタの開発環境とは?

柴田氏MacとWindowsのサーバーを用意していくとか・・・。

まつもとあぁ、CIできるようにということ?

柴田氏CIだけじゃないです。普通にビルドして問題の原因を調査できるような環境を用意したらどうかと思っています。「このコードが動かないですけど?」みたいなことになったときに、今は調査用の環境が無いので、直せるコミッタが「Macの環境ないから知らない」っていうこともありますよね(笑)。ということは、逆に調査用の環境があれば調べられるということなので。

まつもとそうだね。いつでもSSHで接続して調査きるような環境があればいいね。

柴田氏そうです。そういった環境を何かしら用意できないかなと思っています。

まつもとなるほど。

柴田氏あとは笹田さんが「物凄いCPU積んでいるマシンが欲しいんだ!」って言っておられたことがあって(笑)。

まつもとう〜ん(笑)。まぁ、あったほうがいいときもあるよね。

柴田氏ただ、調査環境用にサーバーマシンを購入するとなると、結局、「誰が管理するの?」という問題がでちゃいますよね。だから、調査に必要なときだけ簡単に立ち上げられて、調査が終わったら落とせばいい、そういう環境をもっと簡単にRubyの開発をしている人が使える状態になっているといいなと思っています。バグの報告がきたときにそのバグを再現する環境をつくるのが結構大変で、結局「これは見なかったことにしよう」みたいなことになってもいけないので(笑)。

まつもと私のところにWindows環境のバグレポートがくると、どうしようかと思う(笑)。

柴田氏そういうことは、多分にあると思われるので(笑)。そんな時に「簡単に調査用の環境を立ち上げることができます!」となっていればいいかなと思っています。僕もバグの原因を調べる時に、「RailsとRubyのどっちに原因があるのかわかんないな」ということがよくあるんですが、バグが発生した状況がぱっとすぐに再現できれば、修正するモチベーションも高まるので。その辺の下回りの準備をたくさんやりたいなと思っています。

まつもと再現できたバグは8割方は直せているよね。バグが起きた状態を手元でいつでも再現できるようになったら、もう勝ったと同じだよね。

<