開発者のモチベーションを高める仕組みをつくる

柴田氏そうですね。僕は、paperboyという会社に在籍していて、業務として似たようなことをやっています。社内のあちこちから「不具合が起きてるんですけど」とか、「システムが壊れてるんですけど」といった相談が来たときに、それをすぐに再現できるような環境であるとか、あとは逆に、システムをユーザーにリリースする前に社内で不具合を検知する仕組みを構築しています。そういった点では、業務でやっていることもOSSの開発でやっていることも、結局は同じなんです。開発者のモチベーションを高める環境であるとか状況、仕組みをバンバンつくることが僕のモチベーションの源泉ですね。

まつもとじゃあ、仕事でも同じモチベーションで、エンジョイして仕事できてるっていうことだね。

柴田氏そうなんですよね。時間が足りない(笑)。

まつもとそれはすばらしいことですよね。「仕事では抑圧されてRubyコミュニティでは何とか・・・」という人も結構いる中で(笑)。

柴田氏今在籍しているpaperboyでは、技術基盤チームのメンバーでして、開発者のモチベーションを高めるために、いろいろな技術を駆使して問題を解決するっていうチームなんですね。社内のビジネス的なコードを書くこともありますけど、OSSの不具合を調査して直すとか、OSSをどんどん使えるような環境にするのもチームのミッションの一つになっています。今回Ruby Prizeで表彰していただいたオフィシャルサイトに関する活動も、結構業務時間にやったりしています。

まつもと認められるんだ。すばらしい!