Ruby Prize2016 候補者発表

Ruby Prizeの候補者推薦にあたって、多くの方にご協力をいただきありがとうございました。
この候補者の中から、実行委員会の選考を経て3名の最終ノミネート対象者を決定します。

最終ノミネート者はRubyWorld Conference2016にご招待します。
その場で表彰式が開催され、表彰状と表彰金が送られます。

Ruby Prize 候補者(敬称略)

※推薦理由の記載内容はPrize会員及び一般から推薦いただいた内容を基に記載しています。
※プロフィール写真はGithubやSNSに掲載されているデータからリンクしています。

Jeanine Adkisson 1

ジェニーンさんは堅牢で便利なシンタックスハイライターであるRougeの作者です。これはパイソンで書かれたPygmentsにとってかわり、Ruby開発者にとって標準的なシンタックスハイライターとなっています。RougeはJekyllやGitlabなど主要な開発プロジェクトでも採用されています。更にジェニーンさんはシンプルなDSLを通じてプログラマーが開発に参加できるようにすることで、他の言語サポートについても推進しています。

http://rouge.jneen.net/

Kazuki Yamaguchi 2

ヤマグチさんは、長年停滞していたopensslの開発を引き継ぐだけではなく、openssl-1.1.0への対応を可能な限り古いバージョンとの互換性を保ちつつ実現しました。Rubyのエコシステム全体に与える優れた貢献をしています。

https://github.com/ruby/openssl

Daniel Doubrovkine

3

ダニエルさんは長年に渡り、以下のプロジェクトを中心にして、多くのRubyプロジェクトに対して貢献しています。

grape, grape-entity, hashie, grape-swagger, grape-on-rack etc.


http://code.dblock.org/

Chris Seaton 4

1)高いパフォーマンスを誇るRubyの実装であるJRuby+Truffleの開発実績があります。
2)クリスさんは2013年にRubyを全く知らない状態でしたが、今は非常に知識豊富なRuby VMの実装者です。またその優れた
識見は彼自身の講演や論文によって共有されています。

http://chrisseaton.com/rubytruffle/

Jerry D'Antonio 5

concurrent-rubyの開発者として賞に相応しいと思われます。

https://github.com/ruby-concurrency/concurrent-ruby

Petr Chalupa 6

concurrent-rubyに対するメインテナーとして貢献しています。

https://github.com/ruby-concurrency/concurrent-ruby

Piotr Solnica
8

頻繁におこる処理の共通化を目的とした次世代ライブラリー群であるdry-rbのコア開発者です。

https://github.com/dry-rb

Alexander Sulim 15

アレクサンダーさんはロシア語圏のRuby開発者に特化した求人募集掲示板を8年ほど前から運営しています。また長年の間、Rubyイベントの告知に対して無料のメディアサポートという形で貢献しています。

http://rubyjobs.ru/

Vladimir Makarov 15

MRIのHash パフォーマンス性能向上に対する顕著な貢献に対する推薦です。

https://bugs.ruby-lang.org/issues/12142

Yura Sokolov 15

MRI の性能向上に関する貢献者です。

https://bugs.ruby-lang.org/users/155

Ruby Prize実行委員

Matz
2_1
井上 浩
2-2
笹田 耕一
2-3
前田 修吾
2-4
高橋 征義
2-5
角谷 信太郎
2-6
山根 幸二 
(松江市役所) 



Ruby Prizeに関するお問い合わせはrubyprize(at)ruby.or.jpまで。