2017年度Rubyアソシエーション開発助成金成果報告

2017年度に採択された4つのプロジェクトの応募者による最終報告書及びメンターによる報告書を掲載致します。


GPU-accelerated Libraries for Ruby to handle very large datasets

プロジェクト概要

In this project, I would like to take another step to strengthen the Ruby ecosystem for Scientific software. The RbCUDA gem that I intend to develop would provide more flexibility power and control to a programmers/researchers/scientists to harness and optimize their solutions for GPU computing and run across all CUDA powered hardwares using Ruby. RbCUDA interface with NMatrix, Numo::Narray and ArrayFire which will make it easily adoptable for Rubyists. The main objective of RbCUDA would be to map all of CUDA into Ruby with minimal overheads and provide ready-made on-GPU linear algebra, reduction, scan routines using cuBLAS, cuSolver libraries.

採択者

Prasun Anand

最終報告書

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メンター報告書

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Implementation of Ruby/Cumo, a CUDA-aware version of Ruby/Numo

プロジェクト概要

Ruby Numo (NUmerical MOdule) プロジェクトのうち、Future workとなっているCUDA対応版の実装を行う。Ruby Numoとインターフェースを合わせることにより、コードのごく一部を置き換えるだけで、GPUを使った高速化の恩恵が得られる状態を目指す。

採択者

瀬尾直利

最終報告書

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メンター報告書

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mrubyを利用した軽量コンテナクラウド基盤の研究開発を介したmrubyの大規模・高負荷テスト

プロジェクト概要

ウェブホスティングにおける突発的なアクセス集中などの高負荷への対応について、容易に利用できるレンタルサーバ(共用サーバ)では利用者側がリソースの制御を行うことが難しい一方、柔軟性の高い専用サーバーやVPSはサーバーの拡張作業や監視といった運用管理が継続的に発生するという課題がある。我々はこの課題に対して、軽量コンテナを基盤としたホストの起動・複製・終了・資源割り当て変更処理などをリクエスト単位程度の粒度で高速に実現するシステムの開発と、IaaSを用いた実運用に近い環境でのホスティングサービスの実証実験を通じて、次世代的ホスティング環境基盤技術の研究開発を行う。これにより、高負荷時のスケーリングやコンピューティングインフラの増強・移行や、システムの再起動が必要なために滞りがちなセキュリティ更新や基盤ソフトウェアの入れ替え等が柔軟かつ自動的に行えるようになる。

採択者

松本亮介、小田知央、近藤宇智朗、 笠原義晃、岡村耕二、 嶋吉隆夫、 金子晃介

最終報告書

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より統一的で簡単なRubyのベンチマーク環境の実現

プロジェクト概要

異なるRubyバイナリ間でパフォーマンスを簡単かつ正確に比較するためのベンチマークツール benchmark_driver.gem の機能拡充を行ないます。 またより多くのRubyコアの機能が計測できるようベンチマークセットを増やし、このツールでベンチマークセットが継続的に実行される環境を用意することで、 より早く確実にRuby 2の3倍高速化が実現できる環境を目指します。

採択者

国分崇志

最終報告書

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メンター報告書

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