Rubyコミュニティの「新人賞」Ruby Prize 2015
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Rubyprize2015受賞者インタビュー、2015 Prize Winner Interview
  • 西田 直樹/Naoki Nishida
  • Benoit Daloze
  • 高尾 宏治/Koji Takao

オープンソースプロジェクトにかかわってきたルーツ

まつもと 順番が逆になったかもしれないですけども、実際、今、大学の学部3年ということで、例えば自分が大学3年生だったときのことを思い起こしてみると、余り外に出ていくような活動というのはしていなかったような気がするんですけども、西田さんの場合は、例えばオープンソースプロジェクトに積極的に関わってきたというのは、同世代のたくさんの大学生、例えば3年生の中でも珍しいケースですよね。

西田氏 そうかもしれないですね。

まつもと 何が違うんだと思いますか。

西田氏 それは…どうでしょうね。もともと僕がそういうことを始めたルーツというのは、多分高校生のころにあると思っていまして。
僕の高校のクラブがかなり自由なところでして、例えば競技プログラミングコンテストに出るなどして、ちょっとだけクラブに貢献することで、それの対価というわけではないですけれど、Kinectというものを買ってもらったんですね。
Kinectというのはすごくおもしろいデバイスで、その当時最新で、しかも高かったんですけども、もう僕はそれが欲しくて欲しくてたまらなかったんです。
買ってもらったときはすごくうれしくて、色々、何ができるかとか、どんなことをされているかというのを調べて、全部英語で、例えばフランスのマイクロソフトがそれに強くて、そういう場合はフランス語だったり。
こんな世界があるんだ、と思ったのが多分最初ですね。

まつもと やはり若いうちからそうやって海外の情報を仕入れたりいうことで、外に対する敷居が、ちょっとほかの人よりも低かったかもしれない、というのはあるということですね。

西田氏 そうですね。