2011年度助成金公募

以下の助成金の応募は締め切りました。

選考結果

助成委員会による選考の結果、16件の提案の中から以下の2件のプロジェクトが採択されました。

世界の誰でも読めるRubyリファレンスマニュアル(に向けて)

応募者: 原 悠

本プロジェクトでは、現在英語と日本語で別々に行われているRuby標準ライブラリの リファレンスマニュアル作成プロジェクトを統合し、「一つのソース(英語)と、 それに対する複数の言葉への翻訳がある」という形式にすることで、 英語・日本語以外へのリファレンスマニュアルの翻訳を行いやすいモデルを提案します。

krypt

応募者: Martin Boslet

kryptプロジェクトの目標は、プラットフォームおよび利用ライブラリ非依存のRuby暗号APIを提供することです。C言語に基づくRuby処理系群が恩恵を受けるだけでなく、JRuby用の実装も対象に含まれます。

kryptプロジェクトは、ほとんどの機能をRubyで提供することに注力しますが、基礎となる暗号実装を提供する、OSおよび言語固有のネイティブライブラリを利用する方法も提供します。今回の助成期間では、kryptプロジェクトの2つの主要な構成要素を対象とします。主要な暗号プロトコルの基礎的な構成要素となるその2つとは、ストリーミングASN.1解析器と、ASN.1オブジェクトの解析およびエンコードのためのRuby DSLです。最大限の性能を導くため、Java言語およびC言語に基づくRuby処理系のための2つの個別ライブラリがあり、高位の機能を実装するためのRubyインターフェースを提供します。作成する文書にはRDoc文書と、インターフェース概略を示すWiki文書に加え、RSpec形式の技術仕様を含みます。

助成金概要

Rubyアソシエーションは、Ruby処理系、ライブラリ及びフレームワークに関連する開発プロジェクト(既存のソフトウェアを改良するプロジェクトを含む)に対し、助成金を交付します。

よいアイデアがあれば、ぜひ提案を応募してください。ただし、この助成金の目的はRuby及 び周辺環境の改善にあるため、特定目的のアプリケーションを開発するプロジェクトは対象外ですので、ご注意ください。

助成額

500,000円

応募資格

任意の個人及び団体が提案を応募できます。複数の応募も可能です。

選考プロセス

助成委員会が提案を査定し、2件のプロジェクトを選定します。

選考基準

プロジェクトの選定は、以下の基準に基づいて行われます(順不同)。

  • Ruby及び周辺環境の生産性及び性能に対する効果
  • プロジェクトの独創性及び創造性
  • プロジェクトの実現可能性
評価

採択された応募者には中間報告書と最終報告書の提出が求められます。 助成委員会が提出された報告書を評価します。

成果物の著作権とライセンス

採択された応募者が成果物のすべての権利を保持します。 ただし、成果物はOSI承認ライセンスでライセンスされなければなりません。 既存のソフトウェアを改良する場合、成果物のライセンスは元のソフトウェアのライセンスと互換性のあるものでなければなりません。

提案の応募方法

<募集は終了しています>

スケジュール

すべての日付はJST(UTC+09:00)です。
2011年11月18日 提案の応募期限
2011年12月1日 選考結果の通知
2012年1月31日 中間報告の提出期限
2012年3月19日 最終報告の提出期限

助成委員会

助成委員会は以下の委員により構成されます(五十音順、敬称略)。

  • 大場光一郎
  • 最首英裕
  • 笹田耕一
  • 松田明
  • まつもとゆきひろ