2024年度Rubyアソシエーション開発助成 公募結果
Rubyアソシエーション開発助成について2024年度は以下のプロジェクトが採択されましたのでご報告致します。
本プロジェクトによる開発の成果報告は2025年4月頃に予定しています。
PicoRuby2: VMにmrubyを利用した新PicoRuby
プロジェクト概要
現在、PicoRubyのVMはmruby/cである。これには省メモリという大きなメリットがある一方、Ruby言語仕様の不足、CからRubyメソッドを呼べないなどの制限もある。 本プロジェクトは、汎用の組み込み言語であるmrubyとマイコンアプリ開発のノウハウを持つPicoRubyエコシステムを統合する。これにより、マイコンプログラミングにISO/IEC 30170準拠のRubyを届け、アプリケーション開発の幅を拡大することをねらう。
応募者名
羽角 均
RDocへの拡張機能基盤の実装
プロジェクト概要
Rubyのドキュメンテーション関連ツールとしては標準添付のRDocと広く使われるYARDが存在しており、記法を含めて統一されていない状況が長く続いています。近年ではrbs-inlineも登場するなどし、ドキュメンテーションツールについての要求は高まる一方、対応は進んでいません。
本プロジェクトでは、RDocにドキュメンテーションツールを集約するという方針の下、RDocに拡張機構を実装することで様々な要望に応えられる基盤を作ります。
応募者名
大倉 雅史
Processing Gem ベースの 2D レトロゲームエンジンの開発
プロジェクト概要
昨年度採択された「CRuby 用 Processing Gem の本家 Processing との互換性向上に向けた取り組み」を基に、その成果物である Processing Gem を活用し、新たに 2Dレトロゲームエンジンの開発を行います。
このゲームエンジンはレトロゲームをターゲットとし、解像度や色数、オーディオ関連の仕様に意図的な制限を設けることで、ゲーム開発の複雑さを軽減し、初心者でも手軽にゲーム制作を始められる環境を提供します。
Ruby と Processing を基盤とするこのゲームエンジンの開発により、Ruby を活用したゲーム制作の幅を広げ、コミュニティの発展に貢献することを目指しています。
応募者名
tokujiros