Ruby処理系の概要

公式の処理系

MRI (Matz' Ruby Implementation) 

C言語で実装されたRubyの公式処理系。すべてのプラットフォームで動作可能。Rubyアソシエーションの理事長である まつもとゆきひろ により開発され始めたもので、最も広く使われている。

http://www.ruby-lang.org/

それ以外の処理系

JRuby

Java言語で実装されたRubyの処理系。RubyのコードをクロスプラットフォームであるJVM(Java Virtual Machine)上で実行でき、Rubyで実装されたコード上でJavaのライブラリが利用可能である。インタプリタ・実行時コンパイラ・事前コンパイラ の3種類が用意されている。

http://www.jruby.org/

IronRuby

.NET Framework上でRubyを動作させることができるRubyの処理系。.NET Frameworkのライブラリと連携させることができる(最新版で動作保証しているランタイムは.NET 4.0とSilverlight 4)。.NET上で動的言語を動作させる動的言語ライタイム(DLR)を利用し、共通言語ランタイム(CLR)上で動作している。実行時コンパイラによっ てRubyを動作させる。

http://ironruby.net/

MacRuby

Mac OS Xで動作するRubyの処理系。Objective-CラインタイムとCore Foundation上で動作する。MRI 1.9をターゲットとし、LLVM(Low Level Virtual Machine)を用いている。事前コンパイラと実行時コンパイラをサポートしている。

http://www.macruby.org/

Rubinius

高速なRuby実行環境を目指して開発されたRubyの処理系。Mac OS X、Linux、FreeBSDをサポートしている。Rubiniusはバイトコード仮想マシンがC++で実装されており、実行時にはLLVM(Low Level Virtual Machine)と連携してネイティブコードを生成する仕組みになっている。バイトコードコンパイラとクラスの大半はRubyで記述されている。現在の RubiniusがターゲットにしているのはMRI 1.8.7。

http://rubini.us/

MagLev

64ビットのSmalltalk Virtual MachineであるGemStone/S上に構築されたRuby Virtual Machine。Linux, Mac OS X, Solarisで動作可能。Rubyをバイトコードに変換し、実行時コンパイラによってネイティブコードに変換している。ターゲットはMRI1.8.7。

http://maglev.github.com/

Cardinal

Parrot Virtual Machine(http://www.parrot.org/)上で動作するRubyコンパイラ。

https://github.com/parrot/cardinal

Ruby.NET

Rubyのソースコードを.NET Frameworkで動作する中間コード(MSIL)に変換するコンパイラ。

http://rubydotnet.googlegroups.com/web/Home.htm

XRuby

RubyのソースコードをJavaのバイトコードに変換するコンパイラ。

http://code.google.com/p/xruby/

HotRuby

WebブラウザとFlashで動作するRuby。JavaScriptとActionScriptで実装されている。

http://hotruby.yukoba.jp/

Rubyのインストール手順について

以下のページでWindows7におけるRubyの処理系(MRI)のインストール方法について説明します。

Rubyのインストール手順のページへ

また以下のページで複数のRuby環境を構築する手順について説明しています。

複数のRuby環境の構築手順のページへ