まつもと 日本に来たのは初めてですよね。印象はどうですか?
Chris氏 はい、初めてです。残念ながら旅行のスケジュールが非常に短くて、色々と見て回る程の時間的余裕が今回はなくて。ここ(RWC)に来る前に別のカンファレンスに参加していて、この後もすぐにまた別のRubyのカンファレンスに参加しないといけないので、全然時間がないんです。
ただ、いろいろと日本人の話を聞けて本当に興味深く思っています。アメリカでのRubyコミュニティーの方の考え方と日本のRubyコミュニティーの考え方って、結構違いがあるんです。
アメリカのRubyエンジニアっていうのは大体Railsが中心なんですけども、日本だともっと多様な考え方を持っていて、特に今回はIoTに関する話なんかも多かったなという印象です。
まつもと なるほど。それでは、また日本に来てくれますか?
Chris氏 はい、もちろん。私の同僚が今年Ruby会議に参加しましたし、今回は私がRubyWorld Conference2016に参加させていただいていますので、また来年戻ってきたいと思います。
まつもと 今後の抱負をお聞かせください。
Chris氏 今進行中のRuby実装がまだ完成していないので、完全なものにしていきたいと思います。どの用途でもRubyが速く使えるかというと、まだそうではありませんので、開発者の方々が例えばJavaとかGOでやっていることを将来的にRubyでできるように、開発を進めていきたいと思います。開発者が好きな言語で心配なく使えるようにしていきたい、というのが私の抱負です。
まつもと ありがとうございました。
Chris氏 ありがとうございました。