Rubyコミュニティの「新人賞」Ruby Prize 2016
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Rubyprize2016受賞者インタビュー、2016 Prize Winner Interview
  • 山口一生/Kazuki Yamaguchi
  • Chris Seaton
  • Yura sokolov

RubyPrize2016 最終ノミネート、Chris Seaton、Final Nominee Chris Seaton Interview

まつもと 日本に来たのは初めてですよね。印象はどうですか?

Chris氏 はい、初めてです。残念ながら旅行のスケジュールが非常に短くて、色々と見て回る程の時間的余裕が今回はなくて。ここ(RWC)に来る前に別のカンファレンスに参加していて、この後もすぐにまた別のRubyのカンファレンスに参加しないといけないので、全然時間がないんです。
ただ、いろいろと日本人の話を聞けて本当に興味深く思っています。アメリカでのRubyコミュニティーの方の考え方と日本のRubyコミュニティーの考え方って、結構違いがあるんです。

アメリカのRubyエンジニアっていうのは大体Railsが中心なんですけども、日本だともっと多様な考え方を持っていて、特に今回はIoTに関する話なんかも多かったなという印象です。

まつもと なるほど。それでは、また日本に来てくれますか?

Chris氏 はい、もちろん。私の同僚が今年Ruby会議に参加しましたし、今回は私がRubyWorld Conference2016に参加させていただいていますので、また来年戻ってきたいと思います。

まつもと 今後の抱負をお聞かせください。

Chris氏 今進行中のRuby実装がまだ完成していないので、完全なものにしていきたいと思います。どの用途でもRubyが速く使えるかというと、まだそうではありませんので、開発者の方々が例えばJavaとかGOでやっていることを将来的にRubyでできるように、開発を進めていきたいと思います。開発者が好きな言語で心配なく使えるようにしていきたい、というのが私の抱負です。

まつもと ありがとうございました。

Chris氏 ありがとうございました。