Rubyコミュニティの「新人賞」Ruby Prize 2017

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まつもと コードが書ければ、英語が克服できることもあると。なるほど。
3年近くのそういう活動というのは、じゃあ、上薗さんの人生に対して、何か影響がありましたか。
 
上薗氏 影響、、、。影響ですか。

まつもと こういう活動をずっと続けてきたことで、生活が変わりましたか。
 
上薗氏 生活ですか。
 
まつもと 人生でもいいけど。
 
上薗氏 そうですね。仕事以外にずっと続けてることがあると、仕事以外の、何かモチベーションというんですかね、それがあるのは何かいい気がしますけど。
 
まつもと なるほど、なるほど。
 
上薗氏 それは、僕は、それがそれだっただけで、人によったら、走るのがそれでもいいですし。
 
まつもと ああ、まあね。これ、フルタイムじゃないんですよね。
 
上薗氏 フルタイムじゃないですね。
 
まつもと でも、毎日、ほぼ毎日パッチを投げる。
 
上薗氏 そうですね、コントリビューター時代はアクティビティーを切らさないっていうこと、心がけてたんで。
 
まつもと 草生えるっていうやつですね。
 
上薗氏 そう、できるだけ満遍なく。何か直したい問題1個だけで、ずっと1個のイシューに張りついてつついても、あんまし有効じゃないんです。その人にとったらそれが直したい問題かもしれないんですけど、コミッターの人は、全部のパッチのレビューとかしなきゃいけないわけだから、1人のコントリビューターが1個のパッチだけずっとつついててもつきあってくれなくて進まないかもしれないし。長いやつだと投げてから1年以上たってからマージされるやつとかもあったりするんで。心がけてたのは、いろんな分野に満遍なくパッチを並べるというか、釣り針をいっぱい垂らすみたいな感じですけど、たくさんある状態をずっとキープしてると、どっかに反応があったときにどっかに返せるっていう。そのために満遍なくアクティビティーをっていうのをやってたんですけど、コミッターになってからはもう自分で直せるんで。
 
まつもと そうだね。
 
上薗氏 最近は週末にまとめてやるっていう感じが多いですけど、平日はほかのコントリビューターのパッチのレビューとかをして、自分で直すのは週末とかにやるっていう感じですね。
 
まつもと なるほど。じゃあ、過去から現在にかけては聞いたので、今後、今までコントリビューターとしてプルリクエスト投げてるのと、コミッターとして自分でメンテナンスしていくのと、また立場が若干変わってきてるわけですけれども、これから未来にかけての活動に対して、展望とか抱負とかありますか。
 
上薗氏 展望ですか。そうですね、難しいですね。ただ、何ていうんですかね、展望ね。
 
まつもと これを続けるでもいいんですけどね。
 
上薗氏 そうですね。Railsがみんなに使われてるソフトウエアである限りは、結構直すのが好きなので、使われてるものを直すのが好きなんです。なので、Railsが皆に使われているソフトウエアである限りは多分直し続けると思います。
 
まつもと それは今後も結構長いこと続きそうですね。
 
上薗氏 そうですね。
 
まつもと トップで話題になるということはなくなりましたけど、それでも使い続けてる人はすごくたくさんいますし。
 
上薗氏 そうですね。
 
まつもと 新しく使う人もまだまだいるから、当分、じゃあ、Rails飽きたとかやめようみたいな話にはならなそうですね。
 
上薗氏 そうですね、使われている限りは。
 
まつもと はい、ありがとうございます。
 そうですね、じゃあ、今回、この賞が励みになるかと。
 
上薗氏 ありがとうございます。
 
まつもと  じゃあ、どうもありがとうございました。
 
上薗氏 ありがとうございました。